2019年6月26日 勝訴判決
宅配便大手「ヤマト運輸」の男性運転手(当時46歳)=熊本市=が2014年12月にくも膜下出血で死亡したのは過労が原因だったとして、妻が国に労災認定を求めた訴訟の判決で、熊本地裁は26日、「長時間労働と死因との関連性は強い」として労災と認定し、国の遺族補償の不支給処分を取り消しました。
全国過労死を考える家族会 夏の一泊交流会に参加して
東九州過労死を考える家族の会 会員報告
この度、京都での1泊学習交流会に参加させていただきましたので、ご報告いたします。
今年は7月20~21日の日程で、京都聖護院御殿荘にて開催されました。
全国各地から76名の方が参加されたそうで、これまでで最多だったそうです。
昨年に続き今年も初参加の方が多く、子供さんを連れたお母さんもいらっしゃって、若い弁護士さんで初めての方も例年より多かったということで、とても頼もしく思えました。
昨年は私は初めての参加でしたので、様子も分からず不安でしたが、代表の桐木さんがいろいろな方に紹介してくださり、皆さんからも励ましていただき、同じ思いを共有できる方の存在を知り、どれだけ心強く思ったか知れません。
初日の20日は13時からの開会で、3名の講師の方から貴重な講演をいただきました。
その後は参加者の自己紹介を兼ねた発言が続きました。まず初参加の方から始まり、現在労災申請の結果を待たれている方や、現在係争中の方をメインに発言をお願いして、今の想いを語っていただきました。
その後、夕食懇親会では夏らしい美味しい京料理を皆さんと語り合いながら一緒にいただきました。(御殿荘は京都では有名な歴史的にも由緒のある老舗のお宿です。)
夜のエンドレス交流会では、いろんな立場の垣根を越えて、みなさんと深夜まで語り合って交流を深めました。
翌朝は、午前中に数グループに別れて、分科会が行われ、弁護士さんを中心にそれぞれの抱える課題を皆さんと共有しながら更に踏み込んだアドバイス等をいただきました。
午後は通常、同じ会場で「過労死防止全国センター総会」が行われますが、今年は京都駅前の「メルパルク京都」へ移動しての開催となりました。
今回の交流会に参加させていただいて、普段は遠く離れた家族会のメンバーの方と、時間を気にすることなく、普段家族にも言えない話を皆さんが「わかるよ。私もそうだったから。」と言って真剣に耳を傾けてくださる、ご自分の体験談を話してくださり、我がことのように励ましてくださる。この貴重な時間を、まだ参加したことのない方には、ぜひ体験してみていただきたいと思います。